私の職種はSEなので普段は社内にいることが多いのですが、ここ最近打ち合わせや営業同行をする機会が多く名刺を交換することが多くなってきました。
バインダーからの名刺探しに限界を感じてきたので2ヶ月ほど前から同僚に教えてもらった名刺管理アプリ「Eight」を使いはじめたのですが、革命的に便利なのでご紹介します。
名刺管理アプリ「Eight」について
Sansan株式会社が運営する、無料で利用可能なクラウド型の名刺管理アプリ・サービスです。名刺管理スマホアプリは他にもたくさんありますが、Eightがそれらと圧倒的に異なり、優れている点は名刺の会社名・氏名・連絡先などのデータ化の方法です。
他アプリとの圧倒的な違い
スマホアプリでは名刺を写真撮影してOCR機能で会社名や連絡先等をデータ化するものが多いです。写真撮影してすぐにデータ化されるという点では優れていますが、データ化の精度はアプリごとのOCR機能に依存するため、データ化した情報が誤っていたり異なる項目として認識されてしまうこともあります。
しかしEightでは名刺を写真撮影してクラウド側に送信すると、運営会社側のオペレーターが名刺の情報を手作業で入力・データ化してくれるためデータ化の精度が極めて高いです。名刺を交換したらそれを撮影するだけで良いため利用がラクで、何より人間がデータ化するという安心感があります。
またEightを使っている人同士で名刺交換し、お互いが名刺をEightに登録していると昇格や転職があったときに自分の名刺を撮影し直すだけで相手の名刺データが最新化されます。通知機能もあるため名刺の内容に変更があった時にすぐに知ることもできます。
スマホアプリのダウンロード
iPhone版アプリはAppStoreから無料でダウンロードできます。
Android版アプリはGoogle Playから無料でダウンロードできます。
Eightの使い方
初回起動時は「はじめての方はこちら」を選択します。
名刺のカメラ撮影、検索、名刺情報の詳細表示などの基本的な使い方が表示されます。
はじめに自分のプロフィール名刺を撮影します。
名刺の撮影は赤い枠線にあわせてボタンを押すだけです。
撮影が終わったら名刺の利用開始日を選択し、「登録」して名刺の写真をクラウド側に送信します。
しばらくすると名刺がデータ化され、名刺に記載されているメールアドレス宛に本人確認用のメールが届きます。
ホーム画面のカメラマークからは、受け取った名刺を同じようにカメラ撮影して登録できます。名刺は一度に複数枚撮影して一度に側に送信することも可能(100枚以上も可能でした!)なので、今までに溜まっている名刺も一気に撮影・データ化してしまうことも可能です。ただし名刺のデータ化には数日かかることもあるため、気長に待つ必要があります。
データ化された名刺は名前・会社名・交換月で検索することが可能です。相手もEightを使っている場合はEightのマークが名前の横に表示されます。
また「設定画面」→「ログイン情報」→「ログイン情報設定」からアカウント登録しておくことで、どのデバイスからもEightに保存した名刺データを見ることが可能です。
ホーム画面からは現在の名刺枚数・データ化待ちの名刺枚数が一目で確認できます。
またWeb版(https://8card.net/login)からも同じアカウント情報で名刺データの参照が可能です。無料なのにスマホからもパソコンからも使える感動のレベルです。
他にはFacebookアカウントと連携しての名刺交換やラベル管理付けしてのグループ化なども可能なようですが、撮影するだけの手軽さが気に入っているため私は使っていません。
Eightはなぜ無料?
オペレーターが名刺データを手作業でデータ化までしてくれるのになぜ無料なのか、逆に不安になる方も多いと思います。しかしEightが無料で運営されている理由は「よくある質問」と、同社の別サービスの存在からわかります。
Eightのよくある質問
Eightにはヘルプページが用意されており、よくある質問の中に「なぜ無料で提供しているのですか?」という項目があります。以下はその回答の引用です。
Eightは世界中のビジネスマンの標準ツールとなることを目指しています。
より広くの方の名刺管理に関する悩みを解決していただくために基本機能を無料でご提供しており、
現在提供している基本機能については、今後も無料でご提供する予定です。ただし、もっと便利にEightをご利用いただくため、有料のプレミアムサービスの提供を予定しています。
また、Eightを運営するSansan株式会社では、個人向けのEightの他に組織向けの『営業を強くする名刺管理サービス Sansan』も運営しており、こちらは有償で提供しております。
まずはビジネスマンの標準ツールとなるという目的があり、さらに同社では組織向けの有償の別サービスも運営しているようです。
収益元と思われる組織向けの名刺管理サービス「Sansan」
運営元のSansan株式会社では企業・組織内で「名刺管理」「顧客管理(CRM)」「顧客育成」「営業管理(SFA)」として使うことを目的とした、Eightの強化版とも言える「Sansan」(会社名と同じでややこしい)というサービスも運営しています。
そちらは月額3,500円/1ID~と決して安くはない料金設定となっています。
「Sansan」のほうの導入企業は2,000社を超え、三井物産グループや丸紅、GMOグループなどかなり多数の企業で利用されているため、こちらのほうではかなりの収益を上げているものと予想されます。普段テレビを見ないので知らなかったのですがテレビCMまであるようですね。
上記より無料サービスのEightでユーザー数を増やし、収益は法人向けのサービスで上げていくというビジネスモデルがあることから、無料版もある程度安心して使い続けることができるものと予想できます。
おわりに
データ化には若干の時間がかかりますが、面倒な入力が必要なくスマートフォンの写真機能を最大限に活用できる素晴らしいサービスです。Googleのサービスのように一度使うとそれ無しではいられなくなりそうですね。
名刺の管理・検索が圧倒的にラクになるので、営業の方には特にオススメしたいサービスです。