あまり自分から語ることはありませんが、私は大学の時に留年しています。それも1回ではなく2回です。
留年した当時は就職は絶望的だと思っていた私が、就職活動を通じてわかったことを当時を思い出しながらメモします。
留年した理由
留年した理由は簡単に言うと当時流行していたネットゲームにハマって講義に出席する頻度が少なくなり、やがて全く大学に行かなくなり単位をゴッソリ落としたためです。以下は当時ハマっていたゲーム「Lineage2」のスクリーンショットです。
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1回目の留年で目が覚めればまだ良かったのですが、ネトゲ廃人と化していた当時の私はそれでも懲りずにゲームにハマリ続けました。
2回目の1年生の冬にようやく事態の深刻さに気付いたもののそこからの勉強と試験で単位が取れるはずもなく、結果的に1年生で2回留年しました。
今思い出してもこの理由は「ヒドイ」の一言に尽きます・・・。
2度目の留年確定後、人生を諦めることまで考えた
2回目の留年が確定して大学に残るか、退学するかの選択を迫られた期間は1ヶ月ほどありました。
その間はもし大学を出たとしても2回も留年した者を採用してくれる企業などあるはずがなく、就職など絶望的だと思っていました。真剣に人生を諦めることまで考えるほど悩みに悩みました。
しかし、今をやり直すことにした
かなり苦悩しましたが、その期間に偶然にも某巨大掲示板で以下のフレーズを目にしました。
10年後にはきっと、せめて10年でいいからもどってやり直したいと思っているのだろう。 今やり直せよ。未来を。10年後か、20年後か、50年後からもどってきたんだよ今。
これを目にした時は眼から鱗が落ちたような気分でした。そこからは「死ぬ気になれば何でもできる」ことを自分と約束し、親に頼み込んで大学を続けさせてもらう選択をしました。
2回目の留年の後にしたこと
2回目の留年でさすがにスッキリ目が覚めた後は主に以下のことをしました。当時はがむしゃらでした。
大学での友人作り
まずは大学で友人を作ることからスタートしました。偶然にも4月の最初のガイダンスの際に隣に座っていた留年1回、休学1年(しかも留年の理由はネットゲーム)で同年齢というかなり近い境遇の同級生と仲良くなり、それを皮切りに学内で話せる友人も増えていきました。
この境遇の近かった友人との出会いは、心を入れ替えようと思った私に天がチャンスをくれたのだと今も思っています。
とれる限界まで単位をとった
さすがにもう留年はできないので、1年生~4年の卒業が確定できるまで履修登録ではとれる限界の単位数まで講義を登録しました。
友人が苦手で私は好きだったプログラミングを教えたり、逆に私が苦手で友人が得意だった数学などは教えてもらったりとカバーし合えたことで何とかその後は留年せずに卒業まで漕ぎ着けました。
アルバイトをがんばった
私立大学で留年したため、親にはかなり金銭的な迷惑をかけました。その負担を少しでも取り戻すべくバイトに明け暮れました。
お店の閉店などもありずっと同じ所のバイトではありませんでしたが4年間で飲食店を3つと運送業の仕分けを、合計で4つの職場を経験しました。少ない時は数万円でしたが多い時には月に20万円以上稼ぐほどシフトを入れていました。
大学とは異なり色々な年齢の様々な背景を持つ人と働いたり飲んだりしたことは、今の私を構成する大事な一つの要素だと思っています。
留年したあなたが就活を諦めなくて良い理由
前置きが長くなりましたが実体験からわかった、留年していたとしても就活を諦める必要はない理由です。
留年は珍しいことではない
実際に留年してわかりましたが、留年している人は各学年に一定数います。特に理系の大学では期末試験の合否が留年にダイレクトに影響することも多いと思います。
また、アルバイトで知り合った人の中には司法試験を目指して3留している猛者もいました。(その人は結局、バイト先の会社を気に入ってそのまま就職してしまいました)
留年は他の学生との差別化に利用できる
就職活動はエントリーシート、筆記試験、グループワーク、面接などから自分を企業側に知ってもらい企業とのマッチングをする場です。
しかし生まれてから就活までの20数年の人生を、就職活動という短い期間の中で企業側に全て知ってもらうのは不可能です。そのため履歴書やエントリーシートにはほぼ例外なく自己紹介・自己PRを記載する欄があります。
留年した理由は面接で100%聞かれますが、私はあえて自己PR欄に以下のようなことを書きました。
- 留年した理由
- 人生を諦めようとしたこと
- どうやって立ち直ったか
- 留年後、打ち込んだこと
面接まで辿り着いた企業では興味深く話を聞いてくれるところが多く、特に今働いている会社の面接では留年したことと面接での明るさのギャップが好感触だったようです。
就職活動になるとサークルでリーダーをしていた人が大量に現れるという話を聞くこともありますが、オリジナリティのある自己PRをする上では留年したこととそこから頑張ったことは武器にさえなります。
失敗や挫折に肯定的な企業もある
私は就職活動の時には10社ほど受け、結果的に3社から内定をもらうことが出来ました。内定をもらえた企業やその他のいくつかの企業では失敗や挫折した経験を重視しているところがありました。
もちろん失敗をしたことがない人を好む企業もあると思います。しかし失敗や挫折を経験してそれを乗り越えた経験がある人を採用しようとする企業も多いのだと感じました。
留年していても就職している人は普通にいる
私をはじめ2回も留年していても就職出来ている人は普通に居ます。大学の友人も1留1年休学でそこそこ大きな会社に就職しました。
さらに大学の後輩(留年仲間)は2年生の時に2回目の留年をし、その後さらに1回の合計3留しましたがなんとか就職はできたようです。
相性の良い企業と出会えるかは運も絡んできますが、留年している・していないに関わらず自分と合った企業に就職できるかは自分次第だと思います。
おわりに
私の時は3年生の12月ごろから就活を開始しましたが、今は少しだけ次期が遅くなっていると耳にして当時を思い出したので書いてみました。
このエントリが留年に悩んでいる人の目に触れて、少しでも参考になれば幸いです。